心の病気としてまず思いつくものに「うつ病」があります。うつ病は精神障害の一つで、憂鬱な気分が続いたり様々なことに対する意欲が低下してしまう病気です。睡眠障害・倦怠感・めまい・耳鳴り・月経不順など、身体的な症状が出ることもあります。
生きていれば誰だって、気分が落ち込んだりやる気が出なくなることはあります。だから、一時的な気分の落ち込みでうつ病を疑う必要はありません。
ただ、2週間以上気持ちが晴れない、何もする気になれないなどの症状が続いた場合は、精神科クリニックを受診されてみてもいいでしょう。一人で受診するのに不安がある方は、ご家族に付き添ってもらうと安心です。一緒に受診することで、家族への理解も得られますので、毎回ではなくても付き添ってもらえるといいですね。
40代から50代の女性を悩ませる更年期障害。この更年期障害が原因で心の病にかかってしまう方も少なくありません。
そもそも更年期障害とは、閉経期にホルモンバランスが変化することによって起こる様々な体の不調のことを指します。
具体的には身体的不調(疲労感・頭痛・顔のほてりなど)と精神的不調(集中力の低下・不安・イライラ)の2つに分かれており、多くの女性がこのどちらか、もしくは両方の不調を経験されています。
更年期障害が原因で心の病気を発症してしまった場合は、まず産婦人科外来を受診してみましょう。症状に応じて薬を処方してもらえます。個人差はありますが、だいたい1、2ヶ月ほどで症状が改善していきますよ。
更年期障害によって起こる心の病はホルモンバランスの乱れが原因ですので、閉経期を過ぎれば自然と治ります。症状が出ている時期は辛いですが、「やがては治まるもの」。つらいとは思いますが、この時期に無理をするのは避けてくださいね。
神経症という言葉をご存知でしょうか?私と同じくらいの年代の方は「ノイローゼ」と言った方がピンとくるかもしれませんね。私、最近になってノイローゼのことを神経症と言うのだと知りました。不安障害とも呼ばれているそうです。割合的に女性の方が発症しやすいのかなと勝手に思っていましたが、調べてみると発症の割合は男性の方が高いそう。でも、性差は年々縮まってきているらしいので、女性も油断は禁物です。
神経症の主な症状としては、強い不安感・恐怖感・動悸・息切れ・パニック障害・うつ状態などがあります。心理的なものが原因ですので、精神病には分類されません。
ただ、神経症が精神病ではないからと言って、辛い症状を我慢し続けるのは避けたいところ。心が疲れているなと感じたら、精神科、もしくはかかりつけのクリニックでもいいので相談してみましょう。安定剤などを処方してもらえます。
女性の育児と健康 女性って育児によって体質がかわったり、育児で悩んだり、仕事と育児の両立で苦しんだり、心の健康も体の健康も、育児と大きくかかわっていくんですよね。ここでは、育児と健康について女性ならではの悩みを見ていこうと思います。